細雪 中

Nonfiction, Religion & Spirituality, Philosophy, Fiction & Literature
Cover of the book 細雪 中 by 谷崎潤一郎, 古典教養文庫
View on Amazon View on AbeBooks View on Kobo View on B.Depository View on eBay View on Walmart
Author: 谷崎潤一郎 ISBN: 1230001635607
Publisher: 古典教養文庫 Publication: April 12, 2017
Imprint: Language: Japanese
Author: 谷崎潤一郎
ISBN: 1230001635607
Publisher: 古典教養文庫
Publication: April 12, 2017
Imprint:
Language: Japanese

(第2版について)2017/6/28
読者の方のご指摘により、幾つかの誤植を訂正させていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

(この本について)
この本は、谷崎潤一郎の代表作である長編「細雪」の中巻に当たります。
新潮文庫版(昭和三十年十月十日初版、五十七年三月十日第四十五刷)の「細雪」中巻を底本として編集者が自ら入力したものです。
注については、編集者がいくつか割り注の形でいれ、何枚かの参考写真を挿入しました。

(谷崎潤一郎について)
谷崎潤一郎は、一八八六年(明治十九年)、谷崎倉五郎、関の長男として東京府東京市日本橋区に生まれました。弟の谷崎精二もまた文学的才能に恵まれ、後に作家、英文学者(早稲田大学で教員)となっています。
府立一中に入学しますが、散文や漢詩をよくし、一年のときに書いた『厭世主義を評す』は周囲を驚かせ「神童」と言われるほどでした。
一九〇八年(明治四十一年)、一高卒業後、東京帝国大学文科大学国文科に進みますが、学費未納により中退します。在学中に和辻哲郎らと第二次『新思潮』を創刊し、処女作の戯曲『誕生』や小説『刺青』(一九〇九年)を発表し、早くから永井荷風によって『三田文学』誌上で激賞され、谷崎は文壇において新進作家としての地歩を固めていきます。
関東大震災の後、谷崎は関西に移住し、これ以降ふたたび旺盛な執筆を行い、次々と佳品を生みだしました。長編『痴人の愛』では妖婦ナオミに翻弄される男の悲喜劇を描いて大きな反響を呼びます。続けて『卍』、『蓼喰ふ虫』、『春琴抄』、『武州公秘話』などを発表し、大正以来のモダニズムと中世的な日本の伝統美を両端として文学活動を続けていきます。こうした美意識の達者としての谷崎の思想は『文章読本』と『陰影礼賛』の評論によって知られる。この間、佐藤春夫との「細君譲渡事件」や二度目の結婚・離婚を経て、一九三五年(昭和十年)に森田松子と三度目の結婚して私生活も充実します。
太平洋戦争中、谷崎は松子夫人とその妹たち四姉妹との生活を題材にした大作『細雪』に取り組み、軍部による発行差し止めに遭いつつも執筆を続け、戦後その全編を発表しました。同作の登場人物である二女「幸子」は松子夫人がモデルとなっています。

(「細雪」について)
『細雪』(ささめゆき)は、谷崎潤一郎の長編小説であり、また代表作ともなっています。一九三六年(昭和十一年)秋から一九四一年(昭和十六年)春までの大阪の旧家を舞台に、四姉妹の日常生活の悲喜こもごもを綴った作品です。阪神間モダニズム時代の阪神間の生活文化を描いた作品としても知られ、全編の会話が船場言葉で書かれています。上流の大阪人の生活を描き絢爛でありながら、それゆえに第二次世界大戦前の崩壊寸前の滅びの美を内包し挽歌的切なさをも醸しだしているといわれています。
三島由紀夫をはじめ、多くの作家たちにより文芸評論・随想等で取り上げられ高く評価されています。
また世界各国でもその翻訳が出版されており、スロベニア語・イタリア語・中国語・スペイン語・ポルトガル語・フィンランド語・ギリシャ語・フランス語・セルビア語・ロシア語・英語・韓国語・オランダ語・チェコ語・ドイツ語に翻訳されています。

(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。

1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。
索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。

View on Amazon View on AbeBooks View on Kobo View on B.Depository View on eBay View on Walmart

(第2版について)2017/6/28
読者の方のご指摘により、幾つかの誤植を訂正させていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

(この本について)
この本は、谷崎潤一郎の代表作である長編「細雪」の中巻に当たります。
新潮文庫版(昭和三十年十月十日初版、五十七年三月十日第四十五刷)の「細雪」中巻を底本として編集者が自ら入力したものです。
注については、編集者がいくつか割り注の形でいれ、何枚かの参考写真を挿入しました。

(谷崎潤一郎について)
谷崎潤一郎は、一八八六年(明治十九年)、谷崎倉五郎、関の長男として東京府東京市日本橋区に生まれました。弟の谷崎精二もまた文学的才能に恵まれ、後に作家、英文学者(早稲田大学で教員)となっています。
府立一中に入学しますが、散文や漢詩をよくし、一年のときに書いた『厭世主義を評す』は周囲を驚かせ「神童」と言われるほどでした。
一九〇八年(明治四十一年)、一高卒業後、東京帝国大学文科大学国文科に進みますが、学費未納により中退します。在学中に和辻哲郎らと第二次『新思潮』を創刊し、処女作の戯曲『誕生』や小説『刺青』(一九〇九年)を発表し、早くから永井荷風によって『三田文学』誌上で激賞され、谷崎は文壇において新進作家としての地歩を固めていきます。
関東大震災の後、谷崎は関西に移住し、これ以降ふたたび旺盛な執筆を行い、次々と佳品を生みだしました。長編『痴人の愛』では妖婦ナオミに翻弄される男の悲喜劇を描いて大きな反響を呼びます。続けて『卍』、『蓼喰ふ虫』、『春琴抄』、『武州公秘話』などを発表し、大正以来のモダニズムと中世的な日本の伝統美を両端として文学活動を続けていきます。こうした美意識の達者としての谷崎の思想は『文章読本』と『陰影礼賛』の評論によって知られる。この間、佐藤春夫との「細君譲渡事件」や二度目の結婚・離婚を経て、一九三五年(昭和十年)に森田松子と三度目の結婚して私生活も充実します。
太平洋戦争中、谷崎は松子夫人とその妹たち四姉妹との生活を題材にした大作『細雪』に取り組み、軍部による発行差し止めに遭いつつも執筆を続け、戦後その全編を発表しました。同作の登場人物である二女「幸子」は松子夫人がモデルとなっています。

(「細雪」について)
『細雪』(ささめゆき)は、谷崎潤一郎の長編小説であり、また代表作ともなっています。一九三六年(昭和十一年)秋から一九四一年(昭和十六年)春までの大阪の旧家を舞台に、四姉妹の日常生活の悲喜こもごもを綴った作品です。阪神間モダニズム時代の阪神間の生活文化を描いた作品としても知られ、全編の会話が船場言葉で書かれています。上流の大阪人の生活を描き絢爛でありながら、それゆえに第二次世界大戦前の崩壊寸前の滅びの美を内包し挽歌的切なさをも醸しだしているといわれています。
三島由紀夫をはじめ、多くの作家たちにより文芸評論・随想等で取り上げられ高く評価されています。
また世界各国でもその翻訳が出版されており、スロベニア語・イタリア語・中国語・スペイン語・ポルトガル語・フィンランド語・ギリシャ語・フランス語・セルビア語・ロシア語・英語・韓国語・オランダ語・チェコ語・ドイツ語に翻訳されています。

(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。

1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。
索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。

More books from Fiction & Literature

Cover of the book The Mapmaker's Daughter by 谷崎潤一郎
Cover of the book Katie's Redemption by 谷崎潤一郎
Cover of the book The Girl Who Wouldn't Stay Dead by 谷崎潤一郎
Cover of the book The Arabian Nights Entertainments Volume 1 by 谷崎潤一郎
Cover of the book A Tramp Abroad -- Volume 03 by 谷崎潤一郎
Cover of the book Blood lust by 谷崎潤一郎
Cover of the book Sundance 24: Buffalo War by 谷崎潤一郎
Cover of the book De stem van het hart by 谷崎潤一郎
Cover of the book Dev by 谷崎潤一郎
Cover of the book La politique du libre échange by 谷崎潤一郎
Cover of the book Western Warrior: Four Historical Romance Novellas by 谷崎潤一郎
Cover of the book Cuaderno del acostado by 谷崎潤一郎
Cover of the book The First Judgement by 谷崎潤一郎
Cover of the book Virtually Perfect by 谷崎潤一郎
Cover of the book The Hostage of Glenorchy by 谷崎潤一郎
We use our own "cookies" and third party cookies to improve services and to see statistical information. By using this website, you agree to our Privacy Policy